疾患別|泌尿器科バウムクリニック|川口駅近くの泌尿器科

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疾患別

疾患別|泌尿器科バウムクリニック|川口駅近くの泌尿器科

排尿障害

排尿障害

前立腺肥大症

前立腺は年齢とともに大きくなることがほとんどで、膀胱機能の低下と相まって徐々におしっこがでにくくなるなどの症状を感じるようになります。夜中にトイレ目的で起きる症状も前立腺肥大症ではよくあります(夜間頻尿)。また、関連性は低いですが、前立腺がんの除外は重要です。
超音波や血液検査、残尿測定・尿流量測定・質問票によって診断を行い、重症度を判定します。ほとんどの場合、お薬による治療から開始します。

過活動膀胱

膀胱が勝手に収縮することで、尿が貯まりきっていなくても尿意が起こってしまう状態です。
日本では1000万人以上の患者さんがいるといわれていますが、相談できなかったり、年齢のせいとして放置されている方が多いのが現状です。その原因は様々ですが、膀胱がんなどの重大な疾患が潜在しているケースがあり、状況に応じて精査が必要な方もいらっしゃいます。
治療は、原因疾患に対しての治療を先行しつつ、症状を緩和するお薬の治療も並行して行います。その他、治療の一環として飲水量の制限や排尿習慣の見直しなども指導します。

尿失禁

尿失禁は、女性において40歳以上で4割、40代でも2割弱の方が経験していると言われています。相談できずに悩んでいる方が多く、その気苦労から意欲が低下し、筋力低下や骨粗しょう症の悪化など新たな病気の要因となりえます。
尿失禁は、大きく「切迫性尿失禁」「腹圧性尿失禁」に分類されます。
「切迫性尿失禁」は、急に出現する強い尿意に我慢できずに漏れてしまう症状です。きっかけは様々で、冷気や水の音、それらに関連する話を聞く、だけでも尿意が出現する方がおられます。
「腹圧性尿失禁」は、咳やくしゃみ、笑ったときや重い荷物を持ったときなど、お腹に圧力がかかったときに尿が漏れてしまう症状です。骨盤底筋の緩みや肥満が原因で、妊娠や出産、加齢などが要因となって発症します。
その原因や症状の程度に応じて治療と対策方法があります。まずは、ご相談ください。

炎症生疾患

膀胱炎

膀胱炎は何らかの原因で、細菌が尿道から膀胱へ侵入することによって起こり、頻尿、血尿、排尿時の痛みなどが出現します。通常は抗生剤治療で数日内に治癒します。
しかし、耐性菌(通常の抗生剤が効きにくい菌)が多く出現していることが報告されており、治療に難渋することがあります。更に、腎盂腎炎(下記参照)を併発し、重篤化する可能性もありますので、自覚症状が出現したらお早めに受診されることをお勧めします。

腎盂腎炎(じんうじんえん)

腎盂腎炎は腎臓にまで炎症が波及した細菌感染症で、急な発熱、悪寒、吐き気、脇腹や腰の痛みなどの症状が出ます。抗生剤治療を行いますが、炎症反応が強い場合や、糖尿病や免疫不全などの基礎疾患がある方の場合には、入院治療が必要になることもあります。
腎盂腎炎は、悪化すると血液に細菌が侵入する“敗血症”と呼ばれる致死的な病態に陥ることがあります。発熱とともに上記症状が出現した場合には、とにかくお早めに受診してください。

尿道炎

尿道炎は細菌感染や尿道の粘膜が傷つくことで発症します。
尿道炎の多くは性感染症であり、その80%以上はクラミジアと淋菌が原因です。原因菌によって治療法が異なる点と、3割の方が両方とも感染しているという点に注意が必要です。個人差はありますが、頻尿や尿道不快感・痛み、そして尿道からの膿による下着の汚れなどが自覚症状としてよく挙げられます。放置すると精巣や卵管へ炎症が及び、不妊の原因となる可能性があります。
性感染症であった場合は、ご本人だけでなくパートナーにおいても早めの受診が重要です。

前立腺炎

急性前立腺炎は前立腺の細菌感染症です。高熱と共に、排尿痛や残尿感、頻尿などが生じます。急激に悪化した場合、敗血症などを併発する危険性があるため早期治療が重要です。また、一般に抗生剤の移行が悪い臓器であるため、通常よりも長期の抗生剤内服が必要となります。
慢性前立腺炎は長時間座ったままの姿勢を取り続ける人、働き盛りの20~40代に多いのが特徴です。会陰部の不快感、排尿時排尿後の痛み、射精時の痛み、精液に血が混じるなどの症状が現れます。治療は症状によって異なりますが、症状が改善するまでに数ヶ月かかることもあります。

その他

尿路結石

尿路結石は、石のある部位によって腎臓結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石に分類されます。男性では7人に1人、女性では15人に1人が生涯に一度は発症すると言われています。よくある症状として腰背部の激痛や発熱、吐き気などが挙げられます。発熱など緊急性が高い場合には、近隣の治療が可能な病院へ向かっていただくこともあります。
自然に排石が期待できる場合には、お薬で痛みを抑えつつ排石するのを待ちます。当ビル2階にはMRI・CTを専門とするメディカルスキャニング川口があるため、当日中にCT画像を評価し、結石の位置やサイズを確認の上、その後の治療計画について適切なアドバイスが可能です。

膀胱がん

膀胱がんの多くは無症候性肉眼的血尿(症状のない血尿)により発覚します。喫煙をはじめとして、ゴム、皮革、織物、色素工場で使用するアニリン色素、ナフチラミン、ベンチジンといった化学物質への慢性的な接触も膀胱がんのリスク因子です。
膀胱がんを疑う場合には、尿中のがん細胞を特定する検査や超音波検査、膀胱鏡検査を行います。確定診断には、治療を兼ねた経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)という手術を行う必要があるため、近隣の手術可能な泌尿器科へ紹介します。
当院では、がんの状況に応じてBCGを用いた再発予防療法や定期的な経過を診ていくことが可能です。

膀胱がんによくみられる症状として、次のものが挙げられます。

  • 痛みを伴わない血尿
  • 頻尿
  • 排尿時の痛み
  • 残尿感
  • 切迫した尿意
  • 尿が出にくい
  • わき腹、腰、背中が痛む
  • 足がむくむ

前立腺がん

前立腺がんは、近年、男性が罹患するがんの第一位になるなど増加傾向にあるがんの一つです。前立腺から分泌されるPSAを血液検査で測定することでスクリーニングを行います。川口市では、2023年より市検診に組み込まれるなど先進的な取り組みが行われており、前立腺がんの早期発見・早期治療につながることが期待されています。前立腺がんはよほど進行しない限り、自覚症状がないため検診の意義が高いがんの一つと考えられています。また、早期発見により90%以上が治癒することが分かっています。当ビル内には、MRI・CTの画像診断に特化した施設(メディカルスキャニング川口)があるため、当院受診後、早ければ1週間程度で臨床的に診断が可能です。最終的な確定診断と病期(stage)の決定には、組織の状態(がん細胞の特定や悪性度)と転移の確認を正確に評価する必要があるため、近隣の高度医療機関に紹介させていただきます。